もち米の品種について

もち米の作付面積は水稲・陸稲を合わせイネ全体の約4%にすぎません。また近年、国民の生活の変化の中でもち種の作付面積は増減を繰り返しながらも減少化傾向にあります。しかし、餅やおこわ、米菓、米穀粉、みりんなどの加工用として今も昔もなくてはならない存在です。

もち米の品種あれこれ

ヒメノモチ

東北農試において、大系227とこがねもちを交配し、昭和47年に奨励品種に採用されました。作付けは岩手県をはじめとして全国に13県あり、最も多くの県で作付けされている品種です。ふ先色は黄白色をしています。

こがねもち

新潟農試において、信農3号と農林17号を交配し、昭和33年に奨励品種に採用されました。作付けは新潟が最も多く、続いて宮城県のみやこがねもちとなっています。現在は全国5県で作付けされています。ふ先色は褐色をしています。

ヒヨクモチ

九州農試において、ホウヨクと祝糯を交配し、昭和46年に奨励品種に採用されました。作付けは九州に限られており、九州での晩生種です。作付面積の最も多いのが佐賀県で、約70%が作付されています。ふ先色は褐色をしています。

はくちょうもち

北海道北見農試において、たんねもちとおんねもちを交配し、平成元年に奨励品種に採用されました。作付けは北海道に限られており、北海道ではゆきひかりより早い早生の晩生種です。ふ先色は黄白色をしています。

ヒデコモチ

東北農試において、大系糯1076とふ系72号を交配し、昭和54年に奨励品種に採用されました。新潟県をはじめ全国各地で栽培されています。ふ先色は黄白色をしています。

マンゲツモチ

旧農事試験場において、F3-246と農林糯45号を交配し、昭和38年に奨励品種に採用されました。茨城県をはじめ関東に多く作付されています。ふ先色は淡紅色をしています。

奨励品種 各都道府県において、その気候風土に適した品種を調査し、好成績をあげたものについて、これを普及すべき品種として採用したものです。もち米は各県ごとに2〜3種程度あります。
ふ先色 籾先部分の色です。籾でうるちともちの区別をするためのめやすになるため、もち品種にはふ先色が付いてるものが多いようです。

有色もち米の紹介

朝紫(黒米)

東北農試において、大系227とこがねもちを交配し、昭和47年に奨励品種に採用されました。作付けは岩手県をはじめとして全国に13県あり、最も多くの県で作付けされている品種です。ふ先色は黄白色をしています。

つくし赤もち(赤米)

新潟農試において、信農3号と農林17号を交配し、昭和33年に奨励品種に採用されました。作付けは新潟が最も多く、続いて宮城県のみやこがねもちとなっています。現在は全国5県で作付けされています。ふ先色は褐色をしています。

特徴

東北農業試験場において、インドネシアのバリ島在来の紫黒米(うるち)と東糯346に、さらにふくひびきをかけ合わせ、育成され、全国的に栽培されています。“朝紫”という名は、わが国で初めての紫黒米品種であることに由来しています。機能性に富む紫黒米の需要拡大に貢献しており、餅、粥、酒などの加工食品に利用されています。

福岡県農業試験場において、サイワイモチと対馬赤米(在来の赤米うるち)を交配して育成されました。芒(籾の先端部につく針状の毛)の色、ふ先色、および籾の色は穂揃期では赤色、成熟期は赤褐色になります。もち種のため加工用途が広く、また、濃紫色の芒をもつので生け花やドライフラワーとしても利用されています。

もち米の歴史

昭和30年代 それまで作付面積が最も多かった農林糯5号から、いもち病抵抗性が強く多収なコトブキモチに替わりました。その他では北海道のユキモチ、東北から九州まで幅広く作付けされていた旭糯、主に東山、東海で作付けされていた祝糯、信農糯3号の作付けが多かったようです。
昭和33年以降 多収で良質なこがねもちの作付けが急増してきました。その後もこがねもちの作付けは増加し、昭和39年には全国のもち米の作付面積の約18%を占め、作付けした県は東北・北陸の7県に及びました。
昭和35年以降 いもち病に強く多収のカグラモチ、いもち病に強く多収のマンゲツモチが育成され作付けが増加しました。
昭和50年代 短稈で白葉枯病に強いヒヨクモチ、耐冷性といもち病抵抗性が強いヒメノモチの作付けが増加してきました。
昭和54年以降 もち米の安定的な供給を目的とした生産団地制度が発足したため、作付けの団地化が進み、特定の県にもち米の生産が集中し、それにともない品種の作付けも特定の品種に集中していきました。
平成元年 耐冷性が強く餅質の良いはくちょうもちの作付けが急増してきました。
平成4年度 作付けの多い品種は、上位からヒヨクモチ、ヒメノモチ、こがねもち、はくちょうもち、たんねもちの順となっており、全国のもち米栽培面積の約60%を占めていました。

いもち病

糸状菌が引き起こす病気で、その発生する部位によって呼び方が異なります。冷害時には不作の直接的な原因になることもあり、稲の病気の中で最も被害の大きい恐ろしい病気と言われています。

白葉枯病

細菌によって起こる病害で、発病が激しい場合は葉全体が灰白色になって枯死してしまいます。主に葉に発病しますが、葉鞘や籾にも発生することもあります。いもち病と並んで世界的に重大な稲の病気と言われています。

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